馬島、藍島

北九州市小倉北区に有る有人離島の馬島と藍島。

渡船乗り場は小倉駅北口から徒歩5分程度、離島行きの
船乗り場としては日本で最も利便性が高いかもしれない。

整理券発行機の有る渡船なんて他に有るのだろうか?
藍島行きの市営渡船こくら丸で20分、経由地の馬島で下船。

人口50人程度の島で、集落は港の周辺に点在しているが、学校どころか店が無い。商業設備は漁協前の自販機のみ。
島の北半分は道らしい道も無いが、浸食された岩盤が露出していて海岸沿いを歩く事が出来る。

遠くには無人島の女島(左)、男島(中央:白島石油備蓄基地)、
藍島(右)が見える。

馬島の200mちょっと離れた所に有るのは下関市六連島、この狭い海峡が県境だったりする。
島のライフラインは全てこの六連島から通じているのだが、島同士を繋ぐ公共交通機関は無いので、泳いで渡るか

 馬島-(渡船)-小倉-(JR)-下関-(渡船)-六連島

と1時間以上もかけて移動しなくてはならない。
島の住人は漁業関係者ばかりで船が有るし、一般人はそんな移動はしないので無問題だが、自分みたいに変な人は行程作成の際にちょっと困ったのだった。

港近くに有った大山紙神社、本殿の左手の狛犬の様子が変。
片方しか無いし、石灯籠?と思い良く見ると砲弾。
日露戦争の頃の物か太平洋戦争の頃の物かは不明。

港では篭の手入れ中、聞いてみるとタコ漁に使うそうだ。
タコと言えば壷という印象が強かったのでちょっと意外だった。

馬島から藍島へ渡船で移動。
そんな変な客は当然自分だけで、他は皆小倉からの客。
船内の券売機で乗船券を買うが、変な対応をされてしまい下船時に足止めを食らう。
イレギュラーな対応するならちゃんと申し送っておけ…つか、ミスしたなら謝罪
くらいしろと。これだから地方公務員は(-_-#

馬島と同じ様に浸食した岩の海岸を無理矢理歩くが、途中で水没してどうにもならず、途中まで引き返し舗装された道路を歩く。
途中、青と白に塗られた給水塔を見かける。藍島は下関から給水を受ける馬島と異なり、若松区から給水されているらしい。

18世紀頃に密貿易船監視をしていた遠見番所に残る旗柱台、副葬品として大量の漁撈具を埋葬した古墳が有る隣の貝島の遠景等を見ながら散策し集落へ。


小さく平坦な島だが集落間にトンネルが有り、抜けると小学校や漁港が。馬島と違ってこちらのタコ漁には定番の
壷を使う模様。漁港にはやたらと廃車が放置して有る(これは後に大きな勘違いで有る事が判明)。

渡船の着く港へと移動、観光案内の看板の真ん前で洗濯物を干して有るのには面食らった。

途中車とすれ違う時に妙な違和感。理由は判らず。
またも車とすれ違う。小さな島なのに歩くのは嫌らしい。
そしてここでも違和感。何だ??と良く車を見てみる。
しばし間違い探しをし、ふと気付く。
ナンバープレートが無い!!
って事は、漁港の廃車群ももしかして使われてる?

渡船乗り場周辺の車を見渡すと、やはりナンバーが無い。
ここは治外法権?それとも全部が私道?
理由が良く判らないので、とりあえず福岡県警の怠慢という事にしておく。

島の南側には砂浜が有り、海水浴客もそこそこ多い。
遠くに北九州の工場群を見ながらの海水浴ってのもなんだか不思議な感じだ。

する事が無くなったので予定を早めて離脱。
AIMや魚町をぶらついた後、リバーウォークの市立美術館分室で小松崎茂展を見て帰宅。