起きたら晴れ。風も緩やか。これなら船は出そう。
ロビーで2人のおばぁさんとしばし談笑。なんでも
一時帰国している孫と3人で旅行に来たそうで。
おばぁ1号は長崎、おばぁ2号は山形、孫はドイツと
非常に珍しい組み合わせ。
宿の方に港まで送ってもらうが、船で多良間に行く客は
珍しいみたいで、乗り場が判らず少し迷ってしまった。
# 多良間航路だけ港の待合所からはかなり離れた所から発着
プレハブの事務所で乗船名簿を記入し乗船券を購入。
出航まで小一時間あったのだが、もう船に乗れますよ、と
言われたので観光パンフレットを貰って乗船。
定刻にのんびり出航。
客は9人で内訳は観光客4人、高校生?1人、年配者4人。
宮古から伊良部、下地の横を抜けきるまで30分程、島も奇麗に
見えて海も穏やか。が観光気分はリーフ内のここまで。
深夜の強風を考慮すると、リーフの外は大荒れのはずなので、
早めに客室に戻って大の字になって寝る。
数分後に予想通り大揺れ開始、ピッチングはともかくローリングは
自律神経的にも航海的にも危ないって…
# カーテンの動きから左右に40度以上は揺れていた模様
立っていられないどころか、座ってもいられない状態で、
大の字に踏ん張って寝ていても少しずつ動いてしまう程。
残りの2時間で乗客はほとんどダウン。
乗り物酔いしない自分も、もう30分続いたら危なかった。
時化たら大変なんだろうなぁ、と思い、降りる時に地元の人っぽい
おじぃに聞いてみた所「10年くらい前までこの船に乗っていたけど
(元船員さん?)今回初めて酔った。積み荷がほとんどなかった影響も
有るかも」との事。もの凄く時化ていた様で(苦笑)
港で荷物の積み降ろし作業をしていた人が「今日は欠航かと思ったのに」
と笑っていた。いや、笑い事じゃないって…
宿の送迎の軽ワゴンで集落へ。
発車直後に後部ドアが勝手に御開帳。
なんとなく、南大東島で見た、後部ドアと側面に穴を開けて
針金巻いて固定していた軽ワゴンの事を思い出す。
つづく